真夜中のポルトガル飯
あと5時間少しで、サンフランシスコへ向かって車を走らせるという夜に、台所に立って、スイートポテトを剥き始めてしまった。
頭の中では、この間、日本に行った時に飛行機で見た「Mr.Church」の最初の台所のシーンがカタカタと映写機の音と、バックに流れるジャズと一緒に再現され、Mr.Churchがくわえたタバコの代わりに、
緑の日本酒の瓶の底に、少しだけ残った液体を、その液体以外は受け付けたくないと、常々主張している器に入れて、
知りもしないジャズを知ったかぶりして流す代わりに、サタデーナイトの賭けでもするように、気合いを入れて、ダウンタウンのクラブに行くのだと、頬骨高く、しかし、敢えて、その興奮を隠す、ビジネストリップで数週間滞在するブラジル人の青年たちのポルトガル訛りのある英語に耳を傾けながら、フライパンを揺らす。
そんな訳で、出来上がった残りモノで作ったチャーハンは、ポルトガル飯と命名した。
最近、お気に入りの黄緑色の鮮やかなブロッコリーの入ったチャーハンは、何故かポルトガルの色は黄緑と決めている私にとって、ポルトガル飯以外のナニモノでもない。
明日、出かける前に、卵🥚をチョンッと割って入れて出来上がりの予定。
おやすみなさい。
では4時間後に。