基地ログ!

旅するカッパのチャノマハウス。時々開店、河童バー。

天才が大人のコックピットに座る夏。

 

それは、ある日、突然、やってくる。

 

ほんの日常の一瞬。

誰かが、スッと、その事実を何かに書いて、

心のメールボックスにコトンと落とす。

 

「そっか、もう自分の基地を持ってるんだ、私。」

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セカイを庭にー

2017年の夏、ロサンゼルスで庭仕事三昧の日々を送る遊牧民かっぱです。

 

ちょうど三日前の8月1日、

晴れて(ロサンゼルスは年間300日は晴れてます)、

1500ドルを捨てて、

やりたいことを最優先して、

 

自分の部屋を作りました〜!

 

どういうことかというと、

 

うちは、ロサンゼルス国際空港のすぐ近くの繁盛してるAirbnb。

二階の4部屋を貸してたんだけど、

常連さんがある日、私の下のオフィスを気に入って

「ここがいい」というので、

自分の仕事場を明け渡したのが4年前。

 

以来、もっぱらリビングに机を置いて

(ガレージに畳を敷いて作ったリビングルームで

 その一角と言っても結構広い)

そこで仕事をしていたわけです。

 

しかーし。

 

3年前から、日本での基地作りリサーチを開始するようになって

日本とのスカイプ会議が頻繁に入ってくると、

早朝とか夜遅くとか、

隣りの部屋のゲストが気になって、

話に集中できない。

 

さらに、

これは前からだけど、

 

旦那がうるさい。

 

「遊んでー」とは声に出さないけど、

私がPCの前にいると、すぐにちょっかいを出す。

 

FBとか、友達とチャットして

遊んでると思うらしく、

仕事してても信じてくれない。

 

いつか、オフィスを取り戻そうと思いつつ、

そこから入ってくる収益を捨てられなかった自分。

 

あー、情けない。

 

ブログカレッジに入ったのも、

「これからネットでまた稼ぎますよー」の、

旦那に対するアピールの伏線だったというのが、

実は半分以上あるかも。笑

 

決意して、

一階の部屋の掃除を始めたのは二週間前。

 

すでに予約が入っていたゲストの部屋を、

一階から二階の部屋に移させてもらって、

下の部屋をリスティングから外す。

 

この部屋が気に入って、

直接連絡してくる常連さんにも事情を説明して

やっと、次の日本行きまでの約1ヶ月、

この部屋を自分だけで使えることに!

 

掃除機をかけて

すっきりした部屋を歩いている時に、

その音が聞こえた。

 

「コトン」

 

私、もう基地、持ってるじゃん。

 

自分で、選べばいいだけじゃん。

 

自分に必要なもの。

これからの人生をデザインしていくための環境。

 

すべては、もうここにある。

 

それに気づいた一瞬が、

8月1日。

 

今をデザインしたのも、自分。

 

いつまでも、あの小学4年生の時の精神年齢と好奇心で動き回る、

近頃流行りの多動なオバハンは、

この日を境に、自分が大人であることを、悪くないと思うようになり、

心は天才な子供のまま、

大人に頼まなければ、

いろんなことが出来ない不自由な子供ではない自分の立場を愛で、

この人生のコックピットのごとく、

新しい部屋で、

次の航路を描くのでした。