基地ログ!

旅するカッパのチャノマハウス。時々開店、河童バー。

2017-01-01から1年間の記事一覧

旅の途中

11月の終わりの日、庭のナスを食べた。 ジムのサウナで、二週間前に痛めたムチウチの首を温めたあと、ロッカーを開ける。 携帯に、「 」ダーからのメッセージ。 ナスを料理しろってさ。 もう11月だというのに、ロサンゼルスは相変わらず暖かい。 今年は…

私たちは毎日、死ぬ。だからブログ書こう。

書きたいことは毎日ある@夏日の夜中 自分の中に、「好奇心」という生き物がいる。 そいつは、朝目覚めた時から、夜寝るまで、 恐ろしく活発で、いつもキョロキョロしている。 面白いことに飢えていて、 まるで、腹ペコアオムシみたいに、 セカイを歩きなが…

天才が大人のコックピットに座る夏。

それは、ある日、突然、やってくる。 ほんの日常の一瞬。 誰かが、スッと、その事実を何かに書いて、 心のメールボックスにコトンと落とす。 「そっか、もう自分の基地を持ってるんだ、私。」 セカイを庭にー 2017年の夏、ロサンゼルスで庭仕事三昧の日…

真夜中のポルトガル飯

あと5時間少しで、サンフランシスコへ向かって車を走らせるという夜に、台所に立って、スイートポテトを剥き始めてしまった。 頭の中では、この間、日本に行った時に飛行機で見た「Mr.Church」の最初の台所のシーンがカタカタと映写機の音と、バックに流れる…

第2話 「カナザワ、熱くね?」

おはようございます! 青い髪(グレーのはずが、、、)になったアラフィフ母さん、 基地ブロガーのかっぱです。 あと20時間で飛行機に乗って、日本に向かいます。 さて、アラサー男子ユニット「カナデル」の話を続ける前に、 なぜ、カナザワ? 「それは、…

第1話アラサーこじらせ系男子ユニット、「カナデル」誕生!秘話(隠してないけど)

「金沢、一回出てみたら?」 と、おもむろに言ってみた。(かっぱ相談所、背中押し隊々長) 出会いは、2016年1月29日。 カズンズ*1初の主催イベント「金沢HACK!シェアリングが地方を変える!」。 約30名の参加者でグループワーク中。 ファシリ…

【Mixi掘り起こし日記】LOOK UP !セカイカメラツアー頓知ツアー@SFO

今、プロフィールをまとめるために、自分史を書いてる。 ちょうど今、上の娘の誕生について書き始めた。 Mixiで一度、書いたことがあって、それを探してたら、 いろんな記事が出てくる。 これは、やはりMixiで知り合ったセカイカメラの井口さんと 初…

ちきんわぁっふるぅ〜

「チキンワッフルって、どこかで食べられますか?」 来週月曜日、 金沢からロサンゼルスにやってくるアラサー男子二人のひとり、 ガマちゃんが、オンラインミーティングで、ボソッとつぶやく。 ちきんわぁっふるぅ~??? 「なんか、まだ日本に入ってきてな…

「キモい」のココロ

「キモい」という言葉を使ってみた。 気持ちいい青空の下、 南カリフォルニアでは、滅多に使わない日本語の俗語。 使ってみてわかったこと。 日本の若者には、「キモい」という言葉は、ほぼ地雷らしい。 (仮説A) こんにちは!かっぱです! 南カリフォルニ…

PTSDを生きる 〜「この世界の片隅で」沈黙する〜

「ずいぶん、淡々と話すんですね」 そう言われる度に思った。 「じゃあ、どういうふうに話せばいいんですか?」 *1 メキシコに亡命してきたチリ人のボーイフレンドが デモに巻き込まれ、不当逮捕されて、行方不明になり、 自分も、別の場所で、パスポート…

空が落ちる 〜 ドラマへようこそ!

アメリカの新しい大統領、トランプ氏への抗議デモが各地で起こっている。 先週の日曜日のロサンゼルスのダウンタウンでのデモも凄かった。 でも、私は行かなかった。いや、行けなかった。 (Smoky Hallowのフォトスタジオの壁) 行かなかった。やることがあ…

「怖いもの、なくなるわよ」と姐さんは止めた。〜脱出先はメキシコ〜

「若い娘がメキシコなんて行っちゃうの、どうかしらね。」 と、クレちゃんが、ボブの黒髪の間から、クリクリとした目を光らせて言う。 私は、まずメキシコに行くと決めた。 そして、メキシコに住んでいた、母の友人のクレちゃんのとこに、相談に行った。 じ…

チンチロリンと崖っぷち 〜関西の日々〜

チンチロリーン お椀の中で、サイコロが踊る。 私をここに連れてきたタクシーのおっちゃんが、サイコロを転がすのを眺める。 「運が悪かったなぁ。まあ、しゃあない。 逃げたもん、追っかけていっても、あんまりええ事はないわ」 自転車の放浪が終わり、奈良…

ホームレスの翼〜18歳の自転車放浪

17歳で家出した。 向かった四国の新長谷寺では、住職さんが暖かく迎えてくれた。 人の親切が痛かった。でも、どうしても、生きたかった。自分を生きたかった。 その生き方がわからなくて、誰にも聞けなくて、駆け込んだお寺。 翌朝、住職さんが、こたつの…

生まれた時から家出娘だった私が、本当に家を出るまで。

ものごころついた時から、私は、「家を出る」と言ってた。 そう教えてくれたのは、戦前、母の両親が営んでいた呉服屋に、 母の子守として奉公できて、戦後、呉服屋がなくなってからも、我が家にいて、私たちの面倒を見てくれてたおばあちゃんだった。 「わた…

私の「まいにち」をつくる人たち

「あなたは何をする人ですか?」 と聞かれたので、私は、私の日々を一緒に過ごす人や、一緒に過ごしたいと思う人や、私の世界を一緒に作ってくれる人たちの写真を並べてみることにしました。 去年の11月のAirbnb Openというイベントがあって、それに参加した…

動かされる快感

ひとりの金融マンの英国人が、ある日、職業を変えようと思った。もうこれ以上、人間を数字だけで認識する世界にいたくないと思ったと言う。 彼が選んだビジネスは、牡蠣。20年経って、その英国人はロサンゼルスのブレントウッドという高級住民街のファーマ…